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今日はいちにち雨。
TSUTAYAで借りた成瀬巳喜男の『浮雲』を見た。 あー、こうなっちゃあ、だめよね・・・という いったん深入りした男女の、その後のどうしようもない関係が延々と続く。 断とうとして、断てなくて。 重荷だけど、憎らしいけど、離れられない。 女性がどんどん関係に溺れて、 生きるちからを失っていく姿が見ていて痛々しかった。 感情で動く女性に対して どこか冷めていて、世間体を気にする男性。 ズルズルの関係をやめられないのはどちらも同じなのに、 決定的なその違いが、ラストにつながる。 古い映画なのに、女性の側からみると 身につまされるものを感じた。 ああなってしまうと、立ち上がるの、つらいよ・・・。 あなたがいないと生きてゆけないなんて そうなってしまったら、不幸のはじまり。 自分の幸せの基準を相手に求めてしまうと、 相手と一緒に自分もブレる。 のしかかられた相手も疲れ 想いは強いのに、関係は悪化していくばかり。 なにかの小説に、 相手と一緒に過ごしているとき、このまま一人でも生きていける気がして 幸せだったみたいなことが書いてあって、 とても印象に残った。 それぞれ違う世界を 自分の足で立って生きてるからこそ、 二人でいる時間を大事に感じたり、 より相手のことを想いやれることって、あるよなぁ・・・。 男女の関係について、想いをめぐらせた時間でした。 #
by taopon
| 2011-11-19 15:42
最近、あることから、非常に自分が思い込みの世界に生きていると
気付いた。 前々からうすうすと感じてはいたけど、痛みとともに 強烈に自覚した感じだ。 それからは、何かにつけて「思い込み、思い込み」と 心の中でつぶやくようにしている。 なんだか、そのせいか、最近は、 心の中にもう一人の自分が現れ、 すきあらば、思い込みの世界に突き進もうとする自分に 良い感じで、ブレーキをかけてくれるようになった。 囚われの世界から離れてみると、 見るものが温かく、やわらかく 手のひらサイズで、ちょうどよく感じられるようになった。 そんな私を、見てくれている人も、いるもんだ。 無視ばかりしてて、ごめんねと謝った。 今日は一段と冷えこむ一日だ。 そんな夜は・・・ 銀座でふんぱつして自分のために買った和菓子を おいしいお茶と一緒にいただく。 今日選んだ和菓子は小豆のくずもち。 期待を裏切らない、やさしい甘さで、 ぷりっとした触感がたまらなく、おいしい。 バックミュージックはナタリーワイズ。 あせらず、騒がず、周りのものを確かに感じながら やっていこう。 #
by taopon
| 2011-11-16 21:47
最近読んで沁み入った本
梨木香歩 「ぐるりのこと」、「西の魔女が死んだ」、「春になったら苺をつみに」 「春になったら苺をつみに」は、作者がイギリスのウェスト夫人宅にホームスティしていたころの思い出が 語られている。 エッセイだけど物語的で、どこまでも内観的で、 ページをめくりながら、 なんて繊細で、深く深く考えるひとなんだろう、と驚く。 きっと、とてもまじめな人なんだろう。 でも文章はあっさりしていて泣きが入っていなくてとても感じがいい。 どこか冷めていて、物事をふかんする感じがちょうどいい。 私も作者と同じ立場から自分の感じ方で物事を体験したり、考えることができるから。 押し付けないことって難しいけど、大切なことだ。 この小説を読んで、ふと、 1年前に外国に旅立った後輩の女の子の消息が気になった。 ずっと音信不通だった子だ。 だけど、メールをしてみてしばらくすると、その子から返信があった。 今は日本に帰ってきているとのことだった。東京ではないけれど。 タイミングってあるものだ。 梨木香歩を読んだあと、「ぐるりのこと」で紹介されていた 加藤幸子「長江」を読んだ。 いつも短編しか読まない私が、久しぶりに長編に挑戦した。 戦時中の中国と日本 そして戦後の中国と日本が物語の舞台。 日本人の主人公、中国人の主人公。 それぞれ違う場所・違う環境に生まれながらも、 出会い、離れ、そしてまた出会う。 歴史の波とともに。 生まれ、成長し、出会い、離れ、 それぞれの生活を送り、年をとり、 再会し、そしてまた離れる。 ふたりは自分の辿る人生を淡々と受け入れていく。 あらがうこともせずに、ただ受け入れていく。 望みはありながらも、大きな流れには抵抗できないことをどこかで知っている。 小説全体にしずかな無力感が漂うけれども、 それでも生きていく人間の姿に、感動があった。 ただ生きていくだけでも、大変なことだ。 ひとりひとりが精いっぱいだ。 静かだけれども芯のある文章。 身体の底から持ちあがってくるような独特の感覚表現。 冷静なまなざし。 人間のあたたかみ。 そういったものを、たくさん読みたい。 じわじわ私の中に染み込み、血と肉になるきがする。 #
by taopon
| 2011-10-18 22:18
なぞのオブジェ。もともとは土鈴のつもりで作ったものが、 季節はずれということでこうなりました。 思いつきで作ったにも関わらず、意外とこの「まる」の感じと 意味不明な竹串の醸し出すバランスが気に言っていて、 ふと目の端に止まると、知らずと和んでいたりする。 この「まる」夫をきっかけに 味のある「まんまる」を作りたいという欲望がむくむくと湧きおこった。 できた大小各色の「まんまる」を一列に並べて じっと眺めていたい。 たまには手のひらでころがして。 土の器のしんとした冷たさと、重みと、 手触りのあたたかさをゆっくり味わう。 うーん、いいなぁ・・・。 #
by taopon
| 2011-10-14 22:55
朝起きると、部屋がひやりとした乾いた空気に包まれている。
一気に秋めいて、突然の涼しさに うだる暑さにしぼられた身体が置いてきぼりをくらっているかんじだ。 土曜日は埼玉ろくろの日。 先生の庭を見るのが、毎回楽しみ。 ささやかなスペースに草花が押しあい、へし合い、 チョウチョがあちらこちらに舞っていて、 地面にはアリがちろちろ・・・ 動きのあるなんとも楽しげなお庭だ。 ふと近くの木を見ると、赤とんぼが止まっていた。 こんなに近づいても、逃げないんだなー この日は冬にむけて作ったマグ5個をひたすら削る作業。 ひとつ穴をあけてしまったが、とりあえず4個は無事できたのでほっとした。 冬はこの大ぶりなマグで、温かいスープやカフェオレを たっぷり飲もうと目論んでいる。 大切な人たちにも、プレゼントしたい。 帰り際、先生がシソの花をくれたので、早速塩漬けにした。 今日、温かいご飯に実をパラパラかけて食べたら とてもおいしかった。 #
by taopon
| 2011-09-25 22:07
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